早春に赤く美しい花をつける椿は、新春の瑞兆として古くから愛されてきました。
紅色の椿がくっきりと浮かび上がるように、
日本の家にとけ込む柴色(ふしいろ)にそめられた麻生地が秀逸です。
早春に赤く美しい花を咲かせ、年中緑の葉を保つ椿は、
新春の瑞兆とされ、聖なる木とされてきました。
その一方で、ぽとりと花が落ちる様から武士には敬遠されてきましたが、
江戸時代に入るとその華やかさから、栽培から着物の模様まで大流行しました。
つまり平和な時代に愛される花、ということでしょうか。
紅は、「べに」とも「くれない」とも読みますが、「くれない」の方が古い名で、
江戸時代頃には「べに」の方が一般的なったとか。
「くれない」は高貴な身分の人にしか身につけることが許されない禁色であり、
「べに」はあまりの人気の高さから、贅沢品として江戸幕府から禁止令がでたほどの色で、
常に日本人の心をとらえてきた色ですね。
素朴な褐色の「柴色」に、
くっきりとろうけつ染めされた椿の凛とした美しさを、どうぞお楽しみください。
■ サイズ 約88センチ×約150センチ
■ 素材 生地・・・ 麻100%
■ 原産国 中国
【商品の特徴】
※商品画像はできるだけ実商品に近い色に合わせておりますが、ご覧になるディスプレイのモニターの環境により、実際の色と多少異なる場合がございます。また、1点1点手仕事によって作られた商品のため、気温や湿度などにより染上がりの色が写真と若干異なる場合がございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。
※商品に使用している生地は天然手紬ぎの麻生地になります。そのため、生地の幅に多少ムラがある場合や、生地に黒っぽい線が入っている場合がございます。天然素材のもつ味わいのある風合いですのでご理解の上、ご購入くださいますようお願します。